こんにちは。
今日はFCRキャブレターの話をしていきます。
私のエストレヤはノーマルキャブではなく、FCRというレース用のキャブレターを付けています。
- そもそもFCRって?
FCRキャブレターとは
FCRとは(Flat CR)の略称で、ケーヒン(ケイヒン)が販売しているレース用キャブレター
もともとあったCRキャブレターというものの進化系で、スロットルバルブがCRは筒状です。より高性能、高出力エンジンに対応するために、FCRはスロットルバルブがフラットな構造になっています。フラット構造のおかげで燃料が均一に通しやすくなっています。
特徴
- セッティングがとにかくやりやすい。
- 加速感がたまらない
- 吸気音が気持ちいい
- うまくセッティング出れば燃費上がるかも
FCRの良さはもうこの4つに集約されてます。
個人的に、FCRがキャブレターの中で1番セッティングしやすいと思っています
FCRと同等の性能を持つキャブレターでミク二のTMRというものがあります。
TMRキャブレター
FCRと TMRこの2つは性能的にはほとんど同じです。
ではどう違うのか?
セッティングの幅が違います。
- FCRはだいたいのセッティングで普通に走れちゃいます。
- TMRはセッティングがちょっとシビアですが、セッティングがバッチリ決まったときの良さはFCR以上かもしれません。
余談ですが、ヨシムラがMJN(マルチプルジェットノズル)という画期的なシステムを開発したおかげで、ヨシムラ仕様のFCRとTMRは差がほとんどありませんし、性能はインジェクションに近いところまで上がりました。
私は見た目とセッティングのしやすさと音でFCRが好きです
レース用のキャブは街中で使いづらくないの?
○セッティングが決まれば街中でもバッチリ使えますし、とっても乗りやすいです。
○加速が上がるので、交通の波に乗りやすい
×アクセルワークで燃費が左右される
×セッティングズレると走らない
耐久性は?
ノーマルキャブより短いです。
といっても摩耗したら部品は出るので、基本的にオーバーホール可能です。
しかし、キャブ本体が摩耗したら終わりです。
中の浮動バルブが当たる部分は必ず消耗します。
数万kmは持ちますが…
この浮動バルブまわりが消耗してくると、バルブが張り付いて回転が落ちなくなったり、不安定になります。
もともと張り付きやすいフラットバルブ構造に、ローラーを使い張り付きを防いでいますので、ここが摩耗すると張り付きやすくなります。
たまに耐久性低くないと言っている人を見かけますが、どんな基準でしょう?ノーマルキャブより耐久性は低いです。
ちなみにFCRに使うバリエルタというグリスはめちゃくちゃ高い!
普通に買うと10000円以上します笑
5グラムくらいでも売ってますが2〜3000円くらいします。
セッティングは難しい?
慣れです。繰り返し触ってコツを掴めば誰でも出来ます。
キャブに慣れている人からすれば、FCRほどセッティングしやすいキャブは無いと個人的に思ってます。
で、FCRは結局どうなの?
○個人的にはオススメ
エストレヤのエンジン本来の性能は、ノーマルキャブではうまく引き出せません。
加速感が良くなるだけでエストレヤは違う良さを見せてくれます。
エストレヤは単気筒だからキャブも1個ですみます。
4発なら20万近くしますが、単気筒のエストレヤであれば6万くらいで買えるんです笑
エストレヤに合うFCRの種類
FCRにはスモールボディとラージボディの2種類があります。
エストレヤに合うサイズは33か35のどちらかです
33だとスモールボディで、35だとラージボディになります。
悲しいことにこの2つはジェット類の互換性がありません。
しかも、33でも35でもエストレヤにあってしまうのです笑
個人的には、ボアアップするなら35でもいいと思いますが、基本的に33でいいと思います。
エストレヤのエンジンである限り、33で足りなくなることはまずないでしょう。
もうちょっと走ったらいいのになと思っているキャブトレヤ乗りの皆さんも試してみては?
よいエストライフを!