おはようございます。
今日はエストレヤにブレンボを付けたいという人に向けて、そのやり方をご紹介します。
※ここで紹介するのは、一般的な40mmピッチのブレンボ4podの取り付け方です。
2podであればキャリパーサポート作成するだけで取り付け可能。
という人は一定数いるのではないかと思います。
ブレンボカッコいいですよね。
バイク乗りの憧れかもしれません。
トコトコ走るのが最高に気持ちいいエストレヤですが、インジェクションになる前のエストレヤはブレーキがとてもプアです。
いざという時の制動力は不安があります。
もちろんインジェクション用のブレーキに付け替えることも出来なくはないですが、どうせならブレンボを付けたいという人もいるはず。
んーやはり見た目も制動力も最高です。
しかし、エストレヤにブレンボを付けるには乗り越えなければならない壁があるのです…
それはスポークホイールである事。
スポークホイールであるがゆえに、ブレンボキャリパーをつける時にブレーキとスポークが干渉するのです。
ではどうすれば良いのか?
さっそくご紹介していきます。
1.キャストホイールに変更する
いきなり、エストレヤのスタイルからは離れてしまいますが、手っ取り早くブレンボを入れるには、キャストホイールに付け替えるのが一番です。
中でも、エストレヤとステム径が同じバリオスのフロント周りを三つ又ごとごっそり入れ替えると、バリオス用のキャリパーサポートとブレンボキャリパーさえ用意すればすんなりつきます。
ヤフオクなどでもバリオスのフロント周りは結構出品されていますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
2.W650用のブレンボキットを流用する
W650にブレンボキャリパーをつけるためのキットというのはいくつか出ています。
インジェクションのエストレヤであれば、これがそのまま流用出来ます。
しかし、キャブの年式のエストレヤはフォークのキャリパー取り付けピッチが合わないため、そのまま流用が出来ないのです。
その為、キャブのエストレヤにW650用のブレンボキットを付けるには、右のフォークをインジェクション用に変えなければいけません。
これは、フォークを左右一緒に入れ替えるのであれば、アクスルシャフトに加工が必要になりますし、右のフォークだけインジェクション用に入れ替える時も、少し工夫が必要です。
私のおすすめは、右のフォークだけ入れ替える方法です。
左右一緒に変えるより費用も抑えられますし、加工もほとんど必要ありません。
しかし、このW650用ブレンボキットにはデメリットがあります。
それは、ブレーキディスクの取り付け位置をオフセットさせるためにスペーサーをかます場合が多いこと。
ブレーキディスクの取り付けボルトにスペーサーの厚みが加わる為、ボルトへの負担がかなり大きいのです。
ブレーキディスクにはかなりの力が加わる為、ボルトにかかる負担も大きいので、ボルトが破損するリスクがあります。
3.ワンオフでキャリパーサポートを作る
この方法は少し時間がかかるうえにあまり経済的ではありません。
キャリパーサポートというブレンボを取り付けるためのサポートステーを特注で作るという手法です。
しかし、ノーマルの18インチホイールでブレンボを入れるには、ただ専用のキャリパーサポートをワンオフで作成するだけでは限界があります。
ブレンボキャリパーにも厚みが様々あります。
中でも、一般的なブレンボキャリパーは鋳物で、キャリパー自体の厚みが大きいです。
対して、削り出しのブレンボキャリパーであれば、厚みが薄く、スポークと干渉する可能性が低くなります。値段は鋳物の3倍以上ですが…
それでも干渉する可能性があり、しかもキャリパーのセンターがずれる為、センター出しを行おうとすれば、やはりブレーキディスクを外側にオフセットしないといけない可能性は高いです。
4.フロント17インチ化
この方法はお金がすごくかかりますが、安全性は高いです。
スポークにこだわる人向け。
スポークにこだわりなければ、バリオスのホイールでも入れるといいでしょう。
この方法では、まずフロントホイールリムを17インチへと変更する必要があります。
17インチにするにあたり、スポークも17インチ用に変更しなければなりません。
エキセルリムなどの社外リムに交換するのが手っ取り早いです。
このリムの部品代と組み替え工賃、振れ取り、タイヤ組み替えなどの工賃を入れるとだいたい5から6万円ほどです。
17インチホイールが用意できたら、インジェクションの方であれば、フォークはそのまま。
キャブの方は右フォークをインジェクション用に変えましょう。
そしてキャリパーサポートを用意します。
キャリパーサポートはバリオス用の320mmディスク用を用意します。
バリオスのノーマルは300mmディスクですが、320mmに大径化するためのキャリパーサポートがあるため、そちらを使用してください。
そして、320mmのブレーキディスクを用意します。
ここでも、バリオス用の320mmディスクを選ぶのが無難です。
300mmのブレーキディスクだとキャリパーとスポークの干渉する可能性が高いです。
ちなみに
エストレヤのブレーキディスクは他のカワサキ車と共通が多いです。
例えば、バリオス、W650、ZZR250、ZZR400の右側、ZRX400の右側、ゼファー400の右側などなど。
あとはブレンボキャリパーの用意
これは削り出しがおすすめ。
鋳物であれば、キャリパーの裏側を当たらなくなるまで削り込まないといけません。
このやりかたは確実ですが、費用が部品代だけでも10万以上軽くかかります。
まとめ
以上エストレヤにブレンボを付ける方法を紹介してきましたが、どれも一筋縄ではいきません。
お金もかかりますし。
それでもやっぱりブレンボを付けたい!
という人はぜひチャレンジしてみてください。
私が知ってる限りのアドバイスは出来ます。