ライフエッセンス

多趣味な人間の生き様をさらけ出します

試される大地 北海道で地獄を見た話 前編

前回愛車紹介でS1000RRの話をさせていただきましたが、その中で北海道に行った時の話に軽く触れました。

今回は北海道ツーリングの思い出を振り返ります。

 

そう、時は遡ること4年前の夏

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その年はたまたま会社の夏季休暇が長かった為、奥さんと北海道ツーリングに行くことにした。

半年前からフェリーの予約をして、YouTubeやニコ動で北海道ツーリングの動画を見ては予習を欠かさず行った。

 

必要だと思われるものは買い揃え、1週間以上前からパッキングも終わらせた。

 

準備は完璧なはずだった…

 

はずだったんだが…

 

事の発端はツーリング出発の2日前

 

その日、会社の飲み会で鳥料理の店に行った。

地域ではそこそこ有名な店で、新鮮で美味しい鳥料理がたくさん出てきて大満足。

 

しかし、次の日いまいち体の調子が良くない。

北海道出発の前日という事もあり、早めに就寝した。

 

そして迎えた当日。

 

やはり体がおかしい。

 

夜11時のフェリーに乗る為、夕方には出発しないといけないのだが、時間を追うごとに体調は悪くなる。

胃はムカムカし、腹は違和感で爆発しそう。

 

まだ大丈夫、まだ慌てる時間じゃないと思いつつ家を出発。

フェリー乗り場まで2時間半ほどの道のりなのだが、バイクに乗っているとまだ気が紛れる気がする

 

もうひとつの問題がフェリー乗船の時に起きた。

奥さんがスタンド出し忘れて立ちゴケして足を挟んだのだ。

結構腫れてる

幸い骨折ではないが、かなり痛そうだった。

私はというと、奥さんが心配ではあるが

正直トイレのことで頭がいっぱい

 

この時にはもう立派なトイレの住人となっていた。

 

フェリーの中での過ごし方はトイレ、風呂、寝る

の3つがメインとなった。

ご飯は体が受け付けない。食欲もない

疲弊の中でも海を見ながら入る大浴場だけが心のオアシスだった。

 

後半になるとトイレもお気に入りの定位置が決まった。食事もしていないので出るものも無いと思うのだが、腹痛は治らない。

 

トイレの中でなぜこんなことになったのかと思考を巡らせた。

思い当たる節は一つしかない。

 

鳥である

 

勘のいい方はすでにお気づきかと思うが、私が行った鳥料理屋さんは、新鮮な鳥料理を出してくれる。

つまり、鳥の刺身を含めて、ほとんど火が通っていない。

 

後悔先に立たずとはこの事かと涙を流しつつトイレに身を委ねた。

 

いよいよフェリーを降りて小樽へと上陸した。

幸い奥さんの足も腫れが引いてバイクに乗れる状態だった。

 

私の状態は何も変わっていなかったが。

 

その日は札幌の外れにあるとほ宿に泊まる予定だったので、満身創痍で移動。

なんとか宿にたどり着き、オーナーさんに挨拶して部屋に行く。

ふかふかのベッドが心地良い。

 

絶対にここで粗相は出来ない。

 

休まらない気待ちの中で、神経と体力の限界を感じつつ、うたた寝してはトイレへこもった。

奥さんはオーナーさんや他のお客さんとの話を楽しんでいた。

 

楽しそうだな。私は完全に魂が抜けていた。

 

しかし、夜も更けた頃また新たな問題へと直面するのであった…

 

後半へ続く